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災害復旧事業って?・・マニア用 

 洪水で被災を受ける施設は河川が多くなります。

 今回私が係わったのも 72工区の内69工区が河川災害でした。

 

 で、河川の場合の設計手順を取り上げてみます。

 バイブルは「美しい山河を守る災害復旧基本方針」国土交通省河川局です。

      基本方針(H18.6)の前書きの抜粋です ↓

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 平成9年に、「河川環境の整備と保全」を河川管理の目的に位置付けた河川法の改正が行われ、すべての河川で多自然型川づくりを実施することとされた。
 災害復旧事業は、現に災害を受けた施設を復旧するための事業であることから、通常の河川改修事業とは実施の考え方が異なる部分があり、種々の制約がある。しかし、コンクリートむき出しの護岸による復旧は、改正された河川法の趣旨から考えてみれば不適当であると言わざるを得ない。


 そこで、平成10 年6月に、「美しい山河を守る災害復旧基本方針(以下「基本方針」という。)」を策定して河川環境の保全に配慮した災害復旧を実施することとし、そのための基本事項を示した。
 以降、平成11 年5月には、改良復旧計画作成のための基本方針と、管理カルテによる事業のフォローアップの考え方を加え、次いで平成12 年7月には、事業の流れに沿って構成などの変更を加えた。

 平成13 年6月には、河川生態系に関する基礎知識をまとめたほか、環境に対する護岸の効果等の充実を図り、平成14 年6月には、護岸工法に関する内容の充実を図るとともに・・・・・・・・・

------------------------------------------------------- 

 云わんとしているところは、工事期間中は生態系は一時的に破壊する事になりますが、竣工後の生態的機能の早期回復を図れる工法で被災箇所を復旧しましょう と云うことでしょう。

 この基本方針には、3つのアイテムが用意してあります。

 災害復旧箇所河川特性整理表(A表)

     現地で被災状況、河川状況、周囲の生態系、土地利用状況etcを調査記入

  設計流速算定表(B表)

    護岸選定のため外力(流速)を判定

 A,B表で導き出されたデータを基に工法をチョイスする(C表)という工程となります。

 

 府管理の1,2級河川程度ですと、この手法が効果をあげるかもしれませんが、市(町)管理の小河川(山間部)となるとB表の存在自体必要ない箇所がほとんどとなってきます。

  私が今回係わった河川での河床勾配は1/30~1/5でした。つまり、 B表で算出される 代表流速についてはほとんどが限界流速を超えていますし、1/3以上は 流速8m/Sを超えます。

   C表記載の工法は流速8m/S以下ですから、杓子定規に考えると多自然型工法は採用できない事になります。

 もう一つB表の重要なデータに最大洗掘深があります。これには現場計測値と河道の湾曲、河幅・河床材料を考慮した推定最大洗掘深があり、この値によって護岸の根入れ長を検討します。

 ただ、基本方針の解説を見ていくと 川幅10m以下では推定最大洗掘深は計算する必要ないし、湾曲部にいたっては「掲載データは大河川のものであるから中小河川については現況最大洗掘深を重視して良い」となっています。

  以上により 市(町)管理の河川においてB表は必要では無いと判断できますし、このごろでは役所も「B表先にありき!」なんて事も言わず現地案内の時点で工法を決定しています。

  だったらB表を廃止すりゃーいいじゃん。

  そう思ってる担当者って結構居るんでしょうけど 公務員の立場じゃぁー言い出せないよね。

     作るのはコンサルだし・・・。

 

 代表流速が8m/Sを超える あるいは 同等となる河川では A表の入り込む余地も少なくなってきます。

 こんな急流河川で 淵とか瀬の保全っていってられませんからね。

       根石は取り除かないでね  程度かな?

 

  だったらA表も廃止すりゃーいいじゃん。

  そう思ってる担当者って結構居るんでしょうけど 公務員の立場じゃぁー言い出せないよね。

     作るのは コンサルだし・・・。

 だったら、せめて簡単に作れるようにしたいもんじゃぁーないですか!

 

 このたびの懸案事項(ちょっち大袈裟)は、 

     A表内 環境スケッチ・・・手書きとする です。

 ??なんでっすかねぇー?平面測量ってデジタルですよ

              コピペすりゃいいじゃん

 激しくめんどくさい んですけど(怒!

 

 個人的には、この「手書きとする」の解釈は A表自体現地での観察野帳的なものであるから「手書きでもいいよ」です。

 なぜならば、基本方針に掲載してあるサンプルって全てが手書きとなってますからね。

     ↓ クリックで拡大

090922-01.jpg

この件に関して自身は自信を持ってます。(おじさんギャグですね)

 

 くどいようですが、時間の制約があるのならば不要な処にわざわざ時間を費やすのは蛮行でしょう。

 

 そう思ってる担当者って結構居るんでしょうけど 公務員の立場じゃぁー言い出せないよね。

     作るのは コンサルだし・・・。

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平成16年の台風23号による災害から どさくさに紛れて「災害野帳」作成がコンサルの作業に加わってしまったようです。

 

これこそ役所の仕事でしょう! 

 

まぁ 23号の時はしゃぁーないかなぁーって・・むちゃくちゃな数でしたからねぇー。

   役所だけでは対応しきれなかったと思います。

 

でも、それに味を占めて コンサルの作業に加えるって どうよ?!

これは自分たちでも出来る作業やろ!

 

 究極の発言がありました。

 「野帳の原稿つくるだけ? プリントアウトはしてくれるん?

  切って、貼ってくれたら 嬉しいんやけど

 

 そこまで求めるか? あんたらそんなに仕事嫌いなん?

 

   ・・・今回はプリントアウトまでで済ませましたが

   ・・・数年後 いや 来年はどうなってるんでしょうね。

 

15年ほど前は 総単作成も役所の受け持ちだったんですよ、「コンサルに単価は見せれん!!」なんて言われてね。

 



激しく面倒くさい!

このフレーズ最高ですね!
役所は年々、手間を省く為に外部委託と称して
逃げに入っていますから!

今まで、大手が甘やかしたつけで
現場管理監督出来ない人が、担当になっているので、
現場との温度差が、どんどん開くばかりで・・・
[ 2009/09/29 23:31 ] [ 編集 ]
NBH横浜さん おはようございます。

「委託費? 含みだよ。」が口癖みたいですねぇ。
[ 2009/09/30 08:11 ] [ 編集 ]
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