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落石実験 

 平成21年7月13日に富士山スカイライン(静岡県道)の富士宮口新5合目駐車場でキャンピングカーに落石が衝突し、キャンピングカーに乗っていた方が死亡した痛ましい事故が発生しました。

 恐ろしい事故です。悪天候を避け安全を確保したはず。 なのに 安全だ と誰もが考える場所での落石事故。

 

 7月19日、日本テレビ『バンキシャ』で、この事故の検証実験を放映していました。

 放映時間は10分程度で、コンクリート塊が防護柵を突き破る場面を繰り返し流していたようです。

 

 私は、落石については畑外で知識らしいものはありません。

 しかし、道路設計においても落石防護柵設置の計画をする事はあります。

 恥ずかしながら、製品メーカーの助けを借りて・・それらしいものを計画している程度です。

 

 実際・・それで問題は無い と思っていました。

 でも、実際こんな事故が起こってしまうと 安易に設計図を造るのをためらってしまいます。

 

 バンキシャの報道では、技術的な解説は無かったように記憶していましたが、昨日届いたメルマガ(いさぼうネット)に検証実験についての記事がありました。

 実験は、日本テレビの依頼で地盤工学会四国支部の落石研究会の右城先生が中心になって行われたようです。

 

 以下、実験のレポートの抜粋です。

   ---- 抜粋 -----

報道等によれば富士の現場状況は以下の通りです。

・落石は直径1.2m 
・重量は1t (1,000kg)
・落下高さは600m
・落石原因は「雪解けと強風」 (推定)
・斜面勾配は約30°(これは、落石研究会で聞いた話です)
・静岡県では直径60センチ、重量約300キロの岩が高さ40メートルの斜面から落下しても 耐えられるフェンスを設置していた。事故の落石規模に関しては「想定外」と発表。
・富士山には年間40万人が訪れている
・防護柵の高さはコンクリート面から3.0m
※公式発表ではないため、実際の寸法・数値が異なる可能性があります。

 600m上方から落石が落ちてきたと考えると、猛スピードで斜面を転がっていたのではないかと思われる方が多いと思います。

 実際に時速200kmを超えていたのではないかとの報道もありました。

 落石は斜面を滑ったり、転がったり、飛び跳ねたりしながら、落下します。

 場合によっては樹木等に衝突しながら落下するため、意外にも速度が上昇しないことが、実験等でも実証されています。

 今回、落石研究会の右城※さんの見解によれば、落石速度は衝突時で53km/hで運動エネルギーは110kJであると推定しています。 

  (中略)

落石の直径は1.5m程度で、重さは2.1tあります。落下高さは6.0mに設置しました。

ここで、不思議に思われる方も多いと思います。

何故なら、落下高も落石の径も現場の条件に合わないからです。

実際の落石現場と同等の条件で実施しようとすると、相当な日数と費用が必要となってしまいます。

「バンキシャ」の報道が2日後に控えてることもあり、実験施設にあった2.1tのコンクリート塊を用いて衝突時の運動エネルギーを現場に合わせた結果、このような条件になりました。

 

 (中略)

 実験で分かった事

 ・衝突する速度が35km/h程度でも落石が防護柵を突き抜けて落下する。
 ・地面から高い位置に落石防護柵を設置すると、突き抜ける可能性が高くなる。
 ・端末支柱に強い力が発生する。
 ・衝撃を受けた部材の一部が飛び出す可能性もある。
 ・索端金具からワイヤロープが引き抜かれる場合がある。

-----------------------------------------------------------

   落石防護柵の構造計算手法は確立されていない との事で、安全率を2~3倍見込んで設計しているようです。

   で、この実験を継続し構造解析手法を求めていくとの事でした。

 

    詳しいレポートは → 右城猛の研究室富士山落石事故の検証

 



[ 2009/07/31 20:06 ] お仕事メモ 情報 | TB(0) | CM(0)
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